宗教上の輸血拒否に対する方針
JCHO三島総合病院では「相対的無輸血」の方針です。
「相対的無輸血」とは、患者さんの意思を尊重してできる限り無輸血治療に努力するが、「輸血以外に救命手段がない」事態に至った場合は輸血を行うことです。
宗教上の輸血拒否に対しては、以下のように対応致します。
- 患者さんの意思を尊重し、輸血をしないで治療ができるよう努力をします。
- 輸血以外では救命できないと判断した場合は、輸血同意書にサインをしていただいていなくても病院長の判断で輸血します。
- 患者さんが持参される「免責証明」などの文章に対して医師は、同意及び署名はいたしません。また受け取りません。
- 以上の方針は、患者さんの意識の有無、成人・未成年にかかわらず適応します。
手術・分娩など、すべての治療は輸血が必要になる可能性があります。
当院の輸血方針に同意頂けない方は、当院での治療をおことわりします。
医療行為に関わる包括同意について
当院では、診療に必要な行為のうち、患者様への心身の負担が少ない項目に関して、円滑に医療を提供できるよう、口頭での説明もしくは掲示をすることで同意とさせていただく包括同意を定めております。後述の項目について不同意の意思表示がない場合、原則として同意をいただいていることを前提に診療を進めさせていただきます。なお、この包括同意は申し出があればいつでも撤回(不同意)することができます。疑問・ご不安がある場合には、主治医にお尋ねください。また、書面をもって説明し、同意をいただくべき内容については個別に対応いたします。何卒ご理解とご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
【一般項目】
問診 視診 身体診察 体温測定 身長測定 体重測定 栄養状態の評価 栄養指導 食事の決定
リハビリテーション
【検査・モニター】
血液検査 尿・便検査 痰などの微生物学的検査 ウィルス学的検査(インフルエンザ・マイコプラズマ・コロナなど) 検体の病理・細胞診検査 心電図検査・呼吸機能検査・超音波検査・脳波などの生理機能検査 X線一般撮影 X線透視撮影 造影剤を用いないMRI・CT検査 モニター(心電図・経皮的酸素飽和度測定・動脈圧・呼吸換気・BISモニター・筋弛緩モニターなど) 皮内反応検査(パッチテスト・皮内テスト・スクラッチテスト・ツベルクリン反応など) アレルギー皮膚テスト
【感染症検査について】
当院では、手術や検査などを受けられる患者様に原則として感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、梅毒)を受けて
いただいております。また、職員が血液・体液の付着した医療器材等で負傷し、患者様にHIV(エイズ・ウィルス)を含めた感染症検査が必要となった際は、患者様もしくはご家族に説明を行い、この包括同意の了承にて検査費用は当院で負担し、実施させていただきます。
【処置】
痰などの吸引 経鼻カテーテル 膀胱留置カテーテル 口腔ケア
【投薬・投与】
通常の投薬 注射 末梢静脈内留置針挿入(点滴ラインの確保) 酸素投与
上記の診療行為は経験を有する者によって行われますが、それでも時に出血・神経障害などの合併症を伴うことがあり得ます。こういった場合、合併症の治療は通常の保険診療として行われますので重ねてご理解いただきますよう、お願い申し上げます。
【患者様の試料の取り扱いについて】
・病理検体、写真、標本などは病院に所属するものとして取り扱い、顕微鏡標本作成に使用した以外の部分の
臓器については、診断後、一定期間の保管後、所定の方法で処分いたします。
・血液、尿、喀痰などの検体は病院に所属するものとして取り扱い、検査終了後、追加検査に対応するため、
検査当日~1ヵ月保存の後、医療廃棄物として破棄させていただきます。
【診療のために必要な画像等】
院内には患者様の安全確保や診療のために、患者様の様子をカメラ等による撮影・録音・保管させていただいて
おります。これらは、プライバシーに配慮して厳重に保管し、一定期間を経て消去いたします。
2025年9月