いぼ痔(痔核)について
いぼ痔(痔核)について
いぼ痔(痔核)の切らない治療
痔の中でもっとも多く、男女とも患者さんの半数以上を占めます。肛門クッションが腫(は)れて起こる痔核には、歯状線より上の直腸(粘膜)部分で発生する内痔核と、下の肛門(皮膚)部分で発生する外痔核があります。内痔核が大きくなり、それを支える組織が弱くなると、肛門から脱出するようになります。
痔核の症状
排便した時に血が出る、便が残っている感じがする、肛門から痔核が外へ出ているなど。通常痛みは伴いません。原因
いきみのくりかえし、便秘、下痢、重い物を持った時などに肛門に負担がかかり、肛門クッションが腫れるために起こります。注射での治療
「 ジオン注射」と言います。
ジオン注射の有効成分は硫酸アルミニウムカリウム水和物とタンニン酸です。
硫酸アルミニウムカリウム水和物の働き⇒出血状況や脱出状況を改善します。
タンニン酸の働き⇒硫酸アルミニウムカリウム水和物の働きを調節します。
ジオン注射は痛みを感じない内痔核に注射するので痛みはありませんが、肛門鏡を挿入するのに抵抗があるので、肛門を緩めるために麻酔をかけます。ジオン注射は四段階注射法といって四か所に分けて注射します。
投与後早い時期に痔核へ流れる血液量を減らします。翌日には止血されています。
脱出や肛門のまわりの腫れを改善します。